初見健一のweb site * 東京レトロスペクティブ



電池の自動販売機

「昭和のエネルギー」




 最近見ない自販機。考えてみるとけっこうありますね。
 カップヌードル自販機とか、観光地周辺のロッテガム自販機。あと、お米屋さん前のお米販売機とか、牛乳屋さん前の紙パック牛乳販売機(これは同世代でも知らない人が多かったりする)とか。それから忘れてはいけないのがグーテンバーガーのハンバーガー自販機……の話をすると長くなるのでやめておきます。

 ここで考えたいのは、電池の自販機。
 今もときおり見かけますが、子ども時代に比べればまさに「激減」してます。コンビニもあるし、そもそも設置主の「町の電気屋さん」の店舗数自体が減少しているのであたりまえですけど、それよりなにより、電池の価値自体が低下しているような気がする。「でんち」って音の響きがすでにして昭和っぽい。充電できる内蔵バッテリーを使用した機器が増えたせいか、「遺物」感あるんだよね、電池って。

 自販機があったってことは、70年代くらいまでは「電池が急になるなるとすごく困るよね!」みたいなことをみんなが共有していた……ってことだと思うんですけど、確かに電池には「非常時」感もあって、緊急用懐中電灯なんかのイメージも強い。非常袋にも必ずスペア電池がつきものだし。そう、非常袋につきもののトランジスタラジオにつきもの……ってのもあるな。

 つらつらと考えると、電池がいちばん身近だったのは、やっぱり子ども時代。ある意味で昭和は「電動オモチャ」の時代でしたからね。特に男の子の玩具はなんでもかんでも「電池で動く」って感じだった。単1とか単2とか、大きめの電池はオモチャ離れをしてからは、ほとんど使わなくなっちゃったような気がします。あと、ラジコンによく使った四角いヤツ。あれ、電極の部分をペロリとなめると、ビリビリッとイヤな刺激がくるんですよね。懐かしいなぁ。もう一度やってみようとは思わないけど。

(2010.1.25)


「G」のロゴが懐かしい日立スーパーゴールド自販機。もちろん稼動していませんし、スーパーゴールドもとっくに終売


こちらはパナソニックブランドの電池自販機。現在もしっかり稼動中です


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