初見健一のweb site * 東京レトロスペクティブ | ||
表記は「ローラーメート」だったかも知れません。 当時、僕はひらがながやっとかける程度の園児だったと思いますが、親にねだってこの「ローラーメイト」を買って もらいました。もちろん園児が平行線なんぞを描く必要に迫られる、なんてことはあり得ないわけで、定規ってものがどういう道具なのかもわからないまま、 「欲しい!欲しい!」と騒ぎ立てて、近所の文房具屋さんで購入したんです。 なぜに園児が定規なんぞを欲しがったかと言いますと、とにかくCMが印象的だった、というか、謎めいていた。子
ども番組の合間にやるアニメCMで、しかも、明らかに中小企業がムリヤリつくった低予算アニメ。子どもが見ても、「なんだ、この紙芝居みたいなアニメ
は!」と違和感を感じるようなものでした。 買ったはいいものの、もちろん使い道はありません。 メーカーも不明、周囲に覚えている人もいません。今考えると、「定規のCM」なんて前代未聞だったと思います。
どこかの小さな文具メーカーが「この商品はスゴイ! 大発明だ! 社運をかけようっ!」みたいな一大決心をして攻勢をかけたのかも知れませんが、詳細を
知っている方、情報をくださいませ。 |
読者の方から情報をいただきました!/2010.10.20 なんと! かつて「ローラーメイト」の販売促進活動を統括していた方のご子息である読者Kさんから、商品に関する詳細な情報が届きました! 販売していたのは「桜井株式会社」。現存する大手商社で、当時は設計製図機器関係の商社だったそうです。 商品コンセプトは、単独で平行線が引けたり、角度が測れたり(分度器がついてたそうです)、裏返すとコンパス代わりにもなる画期的な製図ツール、だったそうです。 15cmバージョン(僕が買ったのはこれ)のほか、30cmバージョンもあったのだとか。 CMはやはり70年代に放映されていたもの。あのキャラには「ローラーメイトのローラちゃん」という名がつけられていた!(ちなみに、僕がうろ覚えで描いた「ローラちゃん」は、「かなりイイ線いってる」とのことでした) 定規としてはかなりの高額で、なかなか売れなかったらしい…… カラーは3色あり、ゴムのローラー部分、本体のロゴ文字の色がピンク、グリーン、ブルーだったそうです。 以上。
読者の方から情報をいただきました!/2013.6.3 な、な、なんとっ! たまたまこのサイトを見つけてくださった「TKさん」(一応、イニシャル表示しておきます ね)から、とんでもないメールが届きました。なんと、お手元に保存してある「ローラーメイト」現物の写真を送ってくださったのですっ! 謎に包まれていた (まぁ、あくまで個人的な思い入れですけど)商品の全貌が今、バッチリと明らかになります! ではでは、御覧ください! ドドーン! っていうか、普通の定規じゃん……って思われた方も多いと思いますが、だって定規だもん。そんなとてつもないインパクトのあるルックスではご ざいません。ただ、下部の溝部分に格納されたブルーの細い棒にご注目ください。あれがゴム製のローラーなのです。あれをコロコロと転がしながら定規をスラ イドさせるわけです。中央に穴が並んでいるというデザイン、僕はまったく忘れていました。ここに鉛筆などを差し込み、コンパスのように使って円を描いたり するようです。 ドドドドーン! そうそう、このロゴ。ちょっと見にくいけど、わかりますかね? このキラキラ感のあるファンタジックな字体。あー、なんかCMの感じが脳内に蘇ってきます。 |
初見健一のweb site * 東京レトロスペクティブ | ||