この商品についても、小学生時代からいろいろな人に「知ってる? 知ってる?」とたずねつづけているいるような気がします。で、「知ってる」という人に出会ったことがありません。
35年以上前の商品で、名称も不明。タヌキをモチーフにしたお菓子で、当時、放映されていたCMでは、タヌキの顔に棒がついているような形のチョコレートのように見えました。かなり大々的にCMを展開していたので、たぶんメジャーなメーカーの商品だったと思います。なんとなくですが、森永、もしくは明治、あるいはロッテあたりかなぁ。
CMで知ってすぐ、なぜかこの商品が幼稚園の「おやつの時間」に登場したことを覚えています。
タヌキ型チョコの存在が気になっていた僕は、もちろん大喜び。子供って、「ペンシルチョコレート」とか「パラソルチョコレート」とか「カーチョコレート」(「ペンシル」「パラソル」同様、不二家から出ていたミニカー型のチョコ)とか、なにかの形をしたお菓子が大好きですよね。
CMで見るかぎり、タヌキ型のチョコはかなりマンガチックで立体的なデザイン。あんな凝った形のチョコが本当につくれるのかなぁ……っていうことに興味津々でした。
が、実物を目にして唖然。タヌキの顔はチョコレートがのっかっている台紙に描かれているだけで、チョコ自体はただの棒付きの輪っかなんです。
言葉で説明するのは難しいんですけど、虫眼鏡みたいな形のビスケットにチョコをコーティングしたもの。輪っかに棒をつけたような形で、つまり、ええと、同世代の人にしかわかんないだろうけど、「ロンパールーム」のお姉さんが持っていた魔法の鏡みたいな形のお菓子なんです。このチョコが台紙に描かれたタヌキの顔の輪郭になってる。タヌキのかわいい目や鼻は、パッケージのイラストに描かれているだけで、お菓子自体は袋から取り出してしまうと、ただの輪っか……。
「なんというインチキなんだっ!」と怒り心頭に達しました。
「こういうことをするから大人は信用できないんだ」と思いながらボリボリとチョコ付きビスケットをかじったのを覚えています。
この商品の名前など、詳細をご記憶の方、また、僕同様、この商品によって大人への、もしくは生き馬の目をぬく資本主義社会への不信感をつのらせた方、情報をくださいませ。
(2009.11.17)
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