初見健一のweb site * 東京レトロスペクティブ



牛乳オープナー

「名前のない道具」




 我々世代には説明不要。ビン牛乳のフタを明けるための道具 です。正式にはなんていうのかな?

 70年代前半くらいに小岩井牛乳の販促品としてもらったもののようで、実家に 眠っていました。数年後にはもうちょっと進化して、針先で指を刺さないようにリング状のガードがついたものが一般化しましたよね。

 その昔は町の牛乳屋さん、あるいは駅中のミルクスタンドな どで、紐でつながった状態のオープナーを見かけました。お客さんが牛乳を買って、その場で飲むときに使うわけです。

 学校にもありましたね。うちの小学校では、給食時に数個の オープナーが用意され、使いたい人は使う、みたいな制度になっていたような気がする。ただ、なぜか使った記憶があるのは低学年だけで、いつの間にか用いら れなくなったようです。すぐに紛失しちゃったり、「めんどくさいから手で開けるよ」と思う子が多かったせいかも知れません。

 あるとすごく便利、というものではないんですけど、一気に 必要性が高まるときがあるんですよね。そう、爪を切った次の日。ちょっと深爪でもしてようものなら、あの厚紙のフタっていかんともしがたい。フチの部分を 何度もひっかいてるうちに、指先がヒリヒリと痛んだりして……。

 牛乳ビンのフタの上からかけられるビニール(リボンフード と称するそうです)の上からプツリとピンをさし、ビニールごと厚紙のフタをパカッと開くあの感覚。もう30年以上も味わってないなぁ。

(2010.3.3)








い、今でも売ってる……



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