今年の夏ごろ、不二家の広報さんから「今年中に『ソフトエクレア』を復刻させる予定です」というお話を聞いて以降、まだかなぁ、まだかなぁ、とずーっと待っていたんですが、やっと登場しました。21世紀版「ソフトエクレア」。
さっそく購入してみましたが、まず昔ながらの「ひねり包装」にカンゲキ。不二家エライ! 小さなビニールでキャ
ンディーをひとつずつ包む「ひねり包装」は、今となってはあまりに非効率的な「過去の技術」。現在は機械でパックする「ピロー包装」が主流です。が、70
年代の定番キャンディーを復刻する際、「ピロー包装」にしちゃうとすっごく「別モノ感」が出ちゃうんですよね。
肝心の中身ですが、数十年ぶりに体感した「ソフトエクレア」ならではの「ムニュルッ!」という食感! これ、忘
れてました。やわらかいキャラメルを噛みしめたときに内部のクリームがニュルッと出てくる感じ、そうそう、これこそが「ソフトエクレア」! ……と、我々
世代なら一気に園児時代にタイムスリップです。
ただ、味は若干おいしくなってるような気がする(笑)。オリジナルの味の記憶がいまいち希薄なんですが、かつて
はこんなに濃厚でリッチな味わいではなかったような……。現行品のキャンディー、キャラメル類のなかでも、単純に味で勝負できるデキになっているので、こ
のまま再び長寿商品として君臨してくれるかも。
「ソフトエクレア」は1971年に発売された商品で、僕ら世代にとっては本当に定番のお菓子でした。口にした頻度は「ミルキー」よりも高かったと思いま
す。「いつもなぜか家にあるお菓子」の代表だったし、お誕生日会とか、地域の行事などで子どもに配布される「お菓子セット」的なもののなかにも、必ずと
言っていいほど含まれていました。
で、ぜひ不二家さんにお願いしたいのは、これは僕ら世代なら誰しもが願うことだと思いますが、「ソフトエクレア」の先輩格の商品「ノースキャラロライナ」の復刻!です。
「ソフトエクレア」と「ノースキャロライナ」って、当時、なぜかペア扱いだったんですよね。なぜそんなイメージが強いのか、いまひとつよく覚えていない
んですが、もしかしたら「ソフトエクレア」と「ノースキャロライナ」を詰め合わせたアソート商品が売られていたのかもしれません。
とにかく、「ソフトエクレア」の隣には、クルクル渦巻きの「ノースキャロライナ」が必ずあった、という記憶があります(で、たいていの子どもは、見た目がおもしろい「ノースキャロライナ」の方から先に手をつけてました)。
おそらく、「ノースキャロライナ」のクルクルはけっこう手間がかかっ
て、製造設備なんかについてもいろいろと面倒なことがあるのかも知れません。「昔はできたけど現在はできない」ということが、お菓子の世界では意外に多い
ようです。が、あのクルクルうずまきに、ぜひぜひもう一度お目にかかりたいと思います。
で、ポテチや「フィンガーチョコレート」や「ポッキー」などをのせた紙皿の上に、復刻版「ノースキャロライナ」と復刻版「ソフトエクレア」を並べて、70年代における「お誕生日会向けお菓子セット」のスタンダードを再現したいっ!
(2010.10.26)
まとめ買いっ! 大人買いっ!
|